深淵の天使

ぼくの中で、少しの、迷いがあった。

深淵の天使を、話して、いいのかと。


堕天使ということばが

あったりするけれど、


ぼくは、このことばを、選ばない。

ただ、選びたくないのかもしれない。


光輝の天使は、

よくはわからないけれど、

よくは見えるとしたら。


深淵の天使は、

よくもわからないし、

よくも見えない。


というふうに感じられている。


深淵の中を、深く、長く、

もぐらなければ、


心の動いている様子が、よく見えず。

星のきらめいている様子が、よく見えず。

心臓の生きている様子が、よく見えず。


見えたとしても、意識が、

いまここにいているかどうか?


さだかではない。


と、思えてしまう、ところがある。


深淵の天使も、光輝の天使のように、

ぼくは、ひとつの名にしている。


光輝の天使のように、特定のひとりを

話してもいない。


心の動いている様子が、よく見えず。

星のきらめいている様子が、よく見えず。

心臓の生きている様子が、よく見えず。


ほんと、深淵のように、

つかめようがなくて、


ほんと、もどかしい気持ちまでに

なってしまうけれど、


ほんとは、ただ、やさしい

天使の個のみんな、なんだって。


ぼくは、そう、伝えたい。


よくもわからないし、

よくも見えないから。


時々、見えてくる、もので、

つい、すべてだと、思えてしまう。


そこに、重いことが、あったならば、

そこに、色がついて、アトができる。


そうして、時間は、かさなる。


でも、


よくはわからないけれど、

よくは見えないけれど。


いくつもの時を、ずっと、していれば、

そこに、ただいてくれている、それは、


ただ、やさしいんだって。


きっと、わかるんじゃないかな。


天使は、思いで、伝える。

だから、伝わっていないことだって、

多いような気もしている。


特に、深淵の天使は、もっと、

そうみたいで。


不器用にも程がある、と。ぼくは、

つい色をつけて、考えてしまう。


でもね。


かわいいんだと思う。

愛おしいんだと思う。


長くて長い、時を生きているのにね。


ほんとは、色々あったのだと、

ぼくは、思っている。


なのに、時々のピュアなところが、

心に、くる。


このことを知っていて、わざと、

あざといのを、ぼくに、してくる時も

あったりする。


深淵の天使が、そうかな。


だから、わかりにくいんだと、

ぼくは、思えてしまう。


でも、たぶん、知っていて、

そうするんだよなぁ。


ふと、あとになって、気づいて、

ぼくは、深淵の天使を、見つめたりする。


そうすると、ニヤッと、ほほえみを

見せてくれていたりする。


わかりづらっ、となるけれど。


ぼくは、とても、大切な心を、

もらっていたんだって。


ぼくは、ただ、やさしい、を

もらっていたんだってね。


あざとかわいいに、つきあうには、

時々むっとなる日もあるけれど。


ぼくは、ぼくで、できることを、

これからもしていきたい。


光輝の天使も、

深淵の天使も、


かわいくて愛おしい、

天使なんだから。

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